「読書感想文」なんていうと、恐らくは「夏休みの宿題」や、「冬休みの宿題」などのせっかくの長い休みなのに、それを純粋に楽しめないくらい、心にのしかかってくる残念な課題。

というイメージが強いのではないでしょうか?


さてそんな残念な思い出の多い、読書感想文。

書くにあたっても、憂鬱で残念な気持ちで当たった人も多いのではないでしょうか。

小学生の頃であれば、「自分の書きたいことを、書きたいように、書きましょう」で許されたかもしれません。

しかし人はいつまでも、小学生の輝く心を持ち続けていくわけには、いきません。

そんな夢のある時期を過ぎて、ハッタリをかます文章を、書くための方法について、具体例を出して、ご紹介しましょう。




簡単な構成は?

  1. 書き出し
  2. 内容(掘り下げる)
  3. 結び



簡単な構成は、この通りです。

感想文の内容によっては、「2.内容」で、複数の段落に分かれることもあると思います。

そこは感想の、熱意とボリュームに応じます。

さてそれでは、具体的に「走れメロス(太宰治)」で、考えてみましょう。


1.書き出し

その本を読んで、何を感じたか?

  • 友情ってすてき!
  • 王様ひどい!
  • なんで全裸?

純粋な感想なんて、こんなもんですが、これでは到底、原稿用紙を埋めることができません。

しかし、書き出しに利用することは可能です。何から書いていいのかわからない…そんな時は!

思ったことから、書いてみる。

これが書き出しで、冒頭です。

こんな書き出しでどうでしょう。
「私は、友情とはこんなに素晴らしいものなのかと感動した。」

こう書き始めると、第2段落で

「だれとの友情なのか?」

「何が素晴らしいのか?」

「どこに感動したのか?」

その説明を書けばいいので、スムーズに埋まりそうです。




2.内容(掘り下げる)

そして第2段落まで来ました。

ここでは、書き出しで触れた「自分の着眼点」を、掘り下げることにしましょう。
文字が埋まります。

文字を埋めるための掘り下げとは何ぞや?

細かく説明することから始めてみましょう。

  • 友情:どんな友情なのか
  • 素晴らしい:どう素晴らしいのか
  • 感動した:どこに感動したのか

「友情」について掘り下げてみました。


「メロスの、セリヌンティウスを救うために、走る姿に心を打たれた。

彼は、友を救うために走るのだが、それはすなわち、自分の命を捨てるために、走っているのと同じことである。

同じことが、自分にできるだろうか。 友達は大事である。

しかし、その大事な友のために、果たして自分は、どれだけのことができるのか。

友情について、深く考えさせられた。」



こんな感じで、あっという間に原稿用紙が半分くらい埋まりました♪


これを「メロスとセリヌンティウスは、良い友人である」とあっさり書いたら、2行で終わります。

ここは文字を埋めるために、感想文を読んでいる人にもわかってもらうために、「どうして?」「なぜ?」と細かく説明したり、表現することが大切です。


読書感想文の書き方

3.結び

この本を読んで感じたことは、今まで述べてきました。

その感想を、これからの自分の生活に、生かすことはできないでしょうか。

簡単に言うと「今後の抱負」ですね。

  • 自分は(ここで得たことで)、今後こういうことに気を付けたい
  • 自分は(ここで得たことで)、 今後こういうことをしたい

具体例でいうと、


「自分は、実際に命を投げ出すことはできないかもしれないけれど、 毎日のいろいろな場面で、友人を大事にすることはできるはずだ。

予期しない展開で、自分や友人が突然命を落とすことだって あり得ない話ではない。

もしそうなったら、後悔してもし足りないに違いない。そんな瞬間が来る前に、自分は友人を精一杯大切にしたい。

こうやって大切にする人が増えれば、あの、かわいそうな王様のいない世界を、作ることもできるかもしれない。」



こんな感じでしょうか。

基本的に、口にするのはちょっと恥ずかしいくらいが、文章にするとちょうど良いようです。

憂鬱な課題も、自分の心と向き合えばちょっとは簡単に、クリアすることが出来そうです。