「・・・暑い。」

この暑さから逃げ出したい。エアコンを最低温度まで下げて使いたい。

しかし、電気代の事が頭をよぎる。そうだ、節電のために扇風機を使おう。

扇風機といっても、昨今は羽なしの物もありますね。

羽なし扇風機のイメージはこちら



「羽なし扇風機」といえば、ラケットみたいな形をしてますね。

輪っかの下に筒型の土台があり、実にシンプルな形です。

風の出所が、この輪の内側からだと認識はできるのですが・・・。

なぜ、ここから風が出ているのでしょう?
うーん、不思議だ・・・


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羽なしのヒミツはモーター

従来のおなじみの扇風機は、羽を回転させることで風を生み出します。

しかし、羽がないのにどうやって風を作り出しているのか。

本当に羽はないのか?


実は羽はあるのです!

隠れているので、見えないですが。

円柱型の土台の内部に羽の付いたモーターが入っています。

羽といっても、従来の扇風機のような3枚羽が堂々と入っているわけではありません。

短い羽がモーターにスクリューのように付いています。

まるで、グレープフルーツ絞り器のようです。

このファンモーターが、風を生むための空気を呼び込む役目をしています。

そして呼び込んだ空気をモーターの回転の力が気流を作り、風を生み出します。


しかも、このファンモーターが優れもので、正確に回転するので気流に乱れを作りません。

乱れのない気流こそが、安定したムラのない風を作り出す要因なのです。


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風の行方

胴体にはたくさんの小さな穴が開いており、帯状になっています。

この穴から空気を吸引します。

空気は、ファンモーターの回転によって胴体内部に吸い込まれていきます。

吸い込まれた空気は、モーターによって巻き上げられて、上部のリング状の所まで押し上げられていきます。

吸い込まれた空気は、リングの内側に沿った隙間、約1mmの開口部から加速しながら勢いよく出ていきます。

開口部が円形であるため、前方に向かう風の輪を生み出します。


その際に、リング状の空洞部分後ろ側の空気を一緒に引っ張って周囲の風を巻き込みます。

その巻き込んだ風は、元々吸い込んだ空気の最大約18倍の大きな風となるのです。

しかしなぜ、そんなに大きな風を作り出せるのか?


飛行機の翼のヒミツ

扇風機のリング状の部分の断面は、内側が膨らんだ飛行機のような形をしています。

開口部から噴出された空気は、翼の表面に沿って高速で流れていきます。


この直進する速い風は、リング周囲の空気より圧力が低くなっています。

ここで空気の流れについてですが、空気の流れの速い所は圧力が小さく、流れが遅い所は圧力は高くなります。

そして風は、圧力の高い方から、低い方へ流れていきます。

この性質を利用したのが、飛行機の翼が揚力を得る方法です。

こうした性質を利用して、羽なし扇風機は風を生み出しているのです。

内部に隠れたモーターが吸い込んだ空気は、周りの空気を巻き込んで大きな風となるのですね。

シンプルな形であるけれども、様々な科学の力が詰まった扇風機です。


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