子供とはいえ、排便のリズムは人それぞれです。
1~2日出なくても、痛みも不快感もなく、うんちもスルリと出るなら問題はありません。でも、うんちが硬くて苦しいとか、おなかが痛いとなると、心配ですよね。
中には、硬いうんちを無理に出そうとして、泣き叫んだり、肛門が切れてしまったりする子もいます。
こうなると、親としても本当に辛い…お気持ち、わかります。
さあ、一緒に、子供の便秘の原因を明らかにして、スッキリとした毎日を送りませんか?
ここでは、受診する際の目安もご紹介します!
便秘の原因は、「うんち=嫌なもの」というイメージから!?
2歳頃から、本格的にオムツ外しのトレーニングに入りますよね。
しばらくすると、おしっこはトイレでできるけど、うんちはトイレでできないのよね~という子がけっこう出てきます。
おしっこよりうんちの方が、長い時間がかかるし、力もいるしで、難しいんですよね。また一方で、物陰に隠れてうんちをするようになったりもします。
子供ながらにうんちをするってことは、一大事でもあり、デリケートなことなのかもしれませんね。
ここで、あなたがオムツ外しに夢中になるあまり、失敗を怒ったり、オムツでなくトイレでするように強く言い過ぎたとします。
そうすると、「うんち=嫌なもの」というイメージを持つようになってしまうのです。
さらに、「また失敗して怒られたら嫌だな」という気持ちから、便意を無視して、うんちをがまんするようになります。
結果、うんちが硬くなり、うんちをする時に痛みを伴って、本当に嫌なもの!になってしまうのです。
嫌なイメージを持つ→うんちを我慢する→うんちが硬くなる→うんちを出す時に痛い…という悪循環になって、慢性的な便秘の習慣が付いてしまうわけです。
幼児期以降の便秘の原因は生活全般に至る!?
まずは生活習慣を細かくチェックしてみましょう。
偏食気味の食生活を送っていませんか。
バランスの取れた食生活は、便秘知らずです。
偏食をしていると、いいうんちが作られません。
そして、便秘気味の子供には、プラス食物繊維の食品を心がけましょう。
何と言っても食物繊維は、腸に直接働きかけてくれますから、子供の便秘に悩むあなたの味方となってくれますよ。
- 不溶性食物繊維…野菜などに含まれ、水分を吸収してよい便を作る。
- 水溶性食物繊維…海草などに含まれ、腸の中の善玉菌を増やし、腸内環境をよくする。
具体的には、穀物、豆、きのこ、野菜、海草、いも類です。
こういった食品、積極的に摂ってますか?
早寝早起きの生活リズムはできていますか。
一見、関係のなさそうな、便秘と早寝早起き。でも、実はとっても関係があるんです。
幼稚園や学校でトイレに行ってうんちをするよりも、朝、家のトイレでゆっくりうんちをして行くのが理想ですよね。
もちろんそういった場所でも、したくなったら、我慢するよりはした方がいいのですが、人目など気になって、やっぱり落ち着いてできませんよね。
夜更かしをして睡眠不足では、脳が興奮状態にあって、朝、便意が起こりにくくなってしまいます。
朝、コップ一杯の水を飲んでから、朝ごはんを食べましょう。それが腸に刺激を与え、自然に便意をもよおすようになりますよ。
逆に、夜更かしをして朝寝坊…朝食をささっと切り上げて(または食べないで)、バタバタと出かける毎日…では、いい排便のリズムはできません。
その為には、早寝早起きが欠かせませんよね。
運動不足ではありませんか。
運動不足も便秘の原因のひとつです。
うんちをする時、おなかに力を入れますよね。そうです、腹筋を使います。
その他にも、無意識に使っているところがあるんですよ。
うんちをするのにとっても大事なところ、胃腸管です。
胃腸管に筋力がないと、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が低下して、いいうんちが作られないばかりか、便意も起こりにくくなってしまうのです。
運動をすることで鍛えなさい、というわけではないのです。
運動することで、胃腸管が刺激され、蠕動運動を促すことになるのです。
また、それだけではありません。じつは、食生活や生活習慣にも関わってきます。
運動をしなければ、お腹がすかなくて、ごはんがおいしくありませんよね。お腹がすいていれば、なんでもおいしく食べられるものです。
また、寝付きが悪くなり、生活リズムも乱れがちになってしまいます。
運動をして、身体を動かすことは、いろんなところに良い影響を与えるのです。
受診した方がいい!?その目安は?
ここまで、子供の便秘の原因を見てきましたが、当てはまらない子もいます。
何らかの病気による便秘です。
例えば、先天的な病気であるヒルシュスプルング病や、腸や肛門の奇形がある場合などがそうなのですが、この場合は、生まれてすぐに産院でわかり、受診が必要となります。
その他の便秘でも、心配な時は受診をして、医師に診断をしてもらった方が安心です。
というのも、便秘が重症化すると、硬いうんちのかたまりの上に、新しく軟らかいうんちができて、本人の自覚症状がないまま、硬いうんちの隙間から便が漏れ出す…といったこともあるからです。
下着が汚れてしまうので、1日に何度も取り替えなくてはなりませんし、臭いもするので、幼稚園や学校に通いだしている頃であれば、トラウマになりかねません。
便秘といえども重症化してしまうと、とても厄介です。
また、ホームケアで、浣腸をしたり、綿棒で肛門を刺激したりすることに、不安はありませんか?
どの程度やったらいいかもわからないし、何より、これをやらなければ出なくなってしまったらどうしよう…
そんな声が実際に多く聞かれます。
ホームケアの不安は、
子供の便秘で悩むあなたにとって、更なるストレスとなってしまいかねません。
病院では、どんな処置をするかというと、貯まっているうんちを浣腸や洗腸をして出したり、うんちを軟らかくする作用の薬などを処方してくれるのです。
積極的に漢方を取り入れている病院もありますよ。
子供が便秘で苦しそうにしていて、心配であれば、一度、小児科を受診して相談してみましょう!
まとめ
子供の便秘は、お子さんも苦しいですし、そばで見ているあなたもとっても辛いですよね。
うちの子も2歳くらいの頃、5日に1度しか出なくて、本当に親子で辛い思いをしました。
その当時は、「便秘外来」「排便外来」というものがあることすら知らなくて、幼稚園に通いだして、便秘も治まってきた頃に、ママ友から聞いて、早く受診すればよかった~と後悔しました。
私と違って、今、ネットで一生懸命に情報収集をしているあなたのお子さんは幸せですね。
この記事の情報が、少しでもあなたのお役に立てたら嬉しいです。