妊娠後期になると、「足がむくむ」などの症状でお悩みの方はいますか?
つわりで辛かった時期が終わり、食欲も出てきた中期を過ぎると、おなかもさらに大きくなってきますよね。そして、腰痛などのほかに、足がむくむという妊婦さんも増えてきます。
実は、むくみは体重にも関係してきます。「え、なんでむくむと体重が関係あるの?」と頭をかしげてしまいますが、どういう関係があるのか、妊娠後期に見られる母体の変化とともに、むくみと体重の関係も一緒に見てみましょう。
妊娠後期とは?
まず、妊娠後期とは、8ヶ月から10ヶ月(28週から39週)のことを指します。
この時期は、大きくなった子宮におされて、胃が圧迫され、胃がムカムカしたり、頻尿やむくみといった、不快な症状が見受けられます。
妊娠前よりも、血液量が3割から5割ほども増加し、体重は標準体重の人であれば、7~10キロ以内、体重が多めの人は5~6キロ以内、やせ気味の人は、11~13キロ以内の増加が望ましいようです。
むくみは血流の問題?!
今まで履いてた靴が入らない、靴下の後がくっきり残ってる。象のように足が大きくなって、ひどくなってくると、足だけではなく手、まぶたが重くなったり、体全体にもむくみの症状が出てきます。
実は、むくみは血流が悪くなって起こるということはご存知でしたか?
血液の流れが悪くなると、血はサラサラの状態から、ドロドロの状態になります。すると、体全体の細胞に送られるはずの水分が、うまく細胞へ届かなくなり、細胞と細胞の間にあふれ出てしまいます。これが、むくみにあたります。
むくみは、塩分のとりすぎ、運動不足、冷えによる血行不足、また、子宮が圧迫して骨盤あたりの血行が悪くなります。
妊婦さんの約30%はむくみになるそうです。
妊娠中は、きつめの衣類を着ていると体が締めつけられ、血行が悪くなるので、ゆったりとした服を着ましょう。同じ体勢のままいることも、血行不良となり、むくみになりやすいので、こまめに体を動かしましょう。
むくみと体重の関係とは
妊娠後期になると胎児もいっそう大きくなり、体重が増えます。運動してるのに、または食事に気をつけてるのに、異常な体重増加が止まらない、といった場合、むくみが原因です。
先ほども言いましたが、足がむくんできた場合、体に水分がたまっている状態で、それが、体重増加につながります。ですので、体の中の水分を出して、むくみを解消することが、無駄な体重増加を抑えることになるのです。
どうやって体内の水分を排出するかというと、塩分を控えること。
体内のナトリウムの濃度が上がると、それを薄めるために、水分をたくさん飲まなければなりません。それによって、体の中に水分が溜まってしまうのです。
カリウムを摂取する事で、ナトリウムを排出する働きがあるので、カリウムの多い、豆類、海草類、果物を摂るようにしましょう。
また、体重が増えすぎてしまうと、妊娠高血圧症候群などになり、入院をしなければならなくなります。日本産科婦人科学会によると、妊婦の20人に1人の割合で、なるそうです。
むくみは体重が増える原因になるので、ぜひとも、むくみを解消したほうがいいですね。
妊娠後期ですから、もう少しで赤ちゃんと対面できますね。辛いむくみの症状を和らげ、中毒症などにかからなよう、体重管理をし、あともう少しですので、がんばりましょう。