学生の夏休みで大変なのは、山のように出される宿題ではないでしょうか?
自由研究や絵日記。コツコツやっていくものから、集中しないと出来ないものまでたくさんあります。
そんな中でも、やる前から頭を抱えてしまいそうなのが読書感想文。
本選びから書き方のコツ
自由に本を選んでいいといわれても、選んで読むところから宿題になっていると思うと大変ですよね。
そこで便利なのが「課題図書」になっている本。
夏休み明けに、読書感想文コンクール、というものがあります。そのコンクールの課題とされている本です。
反対に言えば、コンクールに参加したいなら、課題図書の感想文を書かなければならないのです。
課題図書は感想文を書くための目安になっているんです。
本屋さんに行けば、今年の課題図書として売り出されています。もちろん、図書館にも置いてあります。
さて、本も決まって後は読んで書くだけ。
それでも、どう書いていいか悩んでしまうことはよくあります。
そんなときは、ここに重点を置けば書きやすいと思います。
- 著者が伝えたいであろうこと
- 自分がどう感じたか
- どんな影響を受けたか
あくまでも読んだ感想を書くのですが、面白かったで終わらないように気をつけなければいけません。
当たり前ですが、誤字脱字や段落にも注意ですね。
課題図書の理由
読書感想文は、どうして課題図書に指定されている本しかコンクールに出せないのでしょうか?
それは、その本が感想文を書きやすいからでもあります。
そして、審査委員のかたが課題図書を読んでいるからです。
100人の人間がコンクールに出品しようとしたとき、全員が違う本を題材にしたとすると、審査委員のかた全員が100冊の本を読まなければなりません。
そうすると、審査の前に時間がかかりすぎてしまいます。
なので、感想を書きやすい本。条件にあった無難な本を指定しておきます。
簡単に言うと、その年の読書感想文コンクールの課題であり、基準でもあるんですね。
昔の課題図書「小さな小さな王様」を先日、本屋で見かけました。
私もその課題図書で感想文を書いた記憶があるのですが、当時は当たり障りもなく窮屈に感じました。
しかし、今になって読み直すとずいぶん深い物語だったと感じました。
そういった物語の奥行きや、未知数な部分も考慮して課題図書が選ばれてるのでしょうね。
夏休みに感想文を書いたらおしまいではなく、何年後かにその本を読み返してみるのも夏の思い出のひとつになるのではないでしょうか?