毎日のように道端のあちこちで葬儀の案内の立て看板が目につきます。
なんとなく寂しい気持ちに・・・
なったりしますね。
お祝い事は何度でも喜ばしいことですが、出来れば避けたい不祝儀事。
皆さんも、きっと同感ですよね。
今回ご紹介するのは「初盆」についてです。
ちょっとした事が分からずに、いざと言う時に慌ててしまったり戸惑ったりするものです。
初盆とは?
初盆とは??って意外に知りませんよね。
初盆を一言で言うと、「故人が亡くなってからの初めての里帰りをする」という事です!!
人が亡くなり49日法要が終わってから次に迎える最初のお盆を 「初盆(はつぼん、ういぼん)」と言います。
または「新盆(しんぼん、にいぼん、あらぼん)」と呼び特に厚く供養する習慣があります。
ここで大事な事!
49日の忌明けの前にお盆を迎える場合は、「初盆」は翌年になります。
これも地方によって異なりますが、初盆の家の人は門口や仏壇、お墓に白一色の盆提灯を立てたり、初盆の家の方に白い提灯を贈り特別な儀礼を行います。
初盆を迎える家では身内や親しい方々を招いて、僧侶にお経をあげてもらい盛大に供養します。
ちなみに、神式でも初盆はあり「初盆の御霊祭」と言うんですよ。
初盆を迎える方・招かれた方が知っておく事!!
初盆を迎える側も招かれた方も服装やお布施などのマナーについて正しい知識を身につけておきたいですよね!
- 服装
- 招かれた時の表書き
- 初盆の準備
- 初盆のお布施
- 白い提灯
双方、喪服を着るのが常識ですが、暑い時期なので、黒系の服あるいは軽装でも良いです。
「御仏前」「お供物料」とし、品物の場合は「供物」「御供物」とします。
基本的には毎年迎えるお盆と大きく変わりません。
それでも、亡くなった方が初めて戻ってくるので丁寧に温かく行うと良いと思います。
初盆の案内状の作成、お寺への手配、この時期は僧侶の方も大変忙しいので、早めに連絡を入れておくと良いです!
表書きは「御布施」とします。一万円~三万円が相場のようですが、宗派や地方によって違う場合もあるので、詳しい方に前もって聞いておくと良いですね!
初盆には白い提灯を使います。白の提灯は初盆にしか使えないので、最近は白地に絵柄の物を最初から用意する場合も多くなっています。
初盆に盆提灯を贈るしきたりがありますが、様々な事情で飾れない場合もあるので先方に聞いてから贈ると良いですね。
※不祝儀袋に「御提灯代」の表書きでお金を包む事もあります。
初盆のお供えとお返しについて!!
お供えとお返しについて詳しく見てみましょう!
お供え
地域により異なる場合もありますが
- 御供養膳(ご飯、煮物、汁物)
- そうめん、団子、果物、水の子、お菓子
※水の子とは:ナスやキュウリ、カボチャ等をさいの目にきり蓮の葉や里芋の葉の上に備えた物様々な精霊を浄化し供養する役割があります) - 茄子の牛、キュウリの馬
※馬に乗って早くこの世へ帰り、牛に乗ってゆっくり戻るという願いを込めて - その他に故人が好きだった物(お酒やビール、焼酎など)
お返し
ご近所の方々に「供物」や「御供物料」などを頂いた場合は、「志」あるいは「初盆志」「粗供養」などと表書きしたお返しをします。
その際ののしは黒白または双銀の結び切りの水引きを使います。
金額の相場は1500円~3000円程度が良いかと!頂いた金額や地域により異なる場合もあります。
また、供養の後に初盆法要として、お食事に招くのが、最近の傾向なので双方とも、その事を考慮しお供えやお返しの金額も決めると良いですね!
日用品や消耗品などの困らない物を選んでおくと良いです!
(お茶、スティックシュガー・コーヒー、タオルetc)
それと持ち帰る事を考え、重い物や大きい物は避けた法が良いですね!
色々ご紹介致しましたが必ずしもしきたりなどにこだわる必要はありませんが基本的な事を把握して故人を温かく供養してあげましょう!