日本の夏は湿度が高いので、蒸し暑いですよね。でも長時間エアコンの効いた部屋にいると、体が冷えてだるくなったりもします。実は湿度が下がるだけで、蒸し暑さが解消されるんです。
除湿機はそんな湿度を下げて、快適さを作ってくれる優れものです。
除湿機の構造は空気中の水分を少なくすることで、そのため部屋の温度は少し高くなってしまうそうです。
直接冷風を浴びるよりも、体への負担が少なくて済みそうですね。
除湿機の種類
コンプレッサー方式、ゼオライト(デシカント)方式、ハイブリッド方式の3種類あります。
それぞれの特徴をまとめてみました。
コンプレッサー方式
エアコンの除湿と同じ方式です。
コンプレッサーを通し、フロンガスを循環させ、湿った空気を冷やして、湿気を水滴にします。
[長所]
- 除湿力が大きく、梅雨から夏場に向き
- 消費電力が小さい、デシカント方式の半分くらい
- 室温上昇が少ない(1~2℃位)
[短所]
- 振動音が大きい
- 本体が重い
代表機種
- シャープCV-C100
- 三菱電機Mj-120GX
ゼオライト(デシカント)方式
ゼオライト(乾燥材)で空気中の水分を吸着させて取り除く方式です。
温められた水分が熱交換器で冷やされ、水滴になって除湿されます。
[長所]
- 夏だけでなく冬でも使用可能、季節を問いません
- 冬の結露対策にも使えます
- コンプレッサーが無いので軽い
- 振動音が少なく静か
[短所]
- ヒーターを使うので消費電力が大きい
- 部屋の温度が上がる(室温上昇は3~8℃位)
代表機種
- パナソニック F-YZKX60
- 三菱 ゼオライト(デシカント)式
ハイブリッド方式
コンプレッサー方式とゼオライト方式の長所を合わせた新タイプの除湿機。
夏はコンプレッサー方式で室温上昇を防止し、冬はデシカント方式で除湿能力の低下を防ぎます。そのため、季節を選ばすに安定した除湿能力を発揮する。1~8℃程度の室温上昇。
[長所]
- 年間を通して除湿可能
[短所]
- 本体価格は他の方式と比較すると少し高めの設定
代表機種
- パナソニックのみがハイブリッド方式を発売
- パナソニック F-YHKX120
消費電力を抑えた省エネ性とワイド送風がポイント。
1年間を通して考えると、ハイブリッド方式が良さそうに思えますね。
でも夏場の除湿のみで考えれば、エアコンに付いている除湿機能を使用するのが一番節電で、わざわざ除湿機を購入する必要もないのでお得かもしれません。
おススメの除湿機
特に消費電力が低い省エネタイプの除湿機を幾つかご紹介します。
- トヨトミ TD-C56D
- コロナ CD-H1012
- パナソニック F-YHKX120
- シャープ CV-B100
- パナソニック F-YZK60
コンプレッサー式 1日当たりの除湿能力5L 消費電力130W 自動湿度調節機能つき。靴箱やクローゼット、脱衣所、衣類乾燥にも使用可能。コンパクトでランニングコストが低い除湿機です。
コンプレッサー式 1日当たりの除湿能力9L 消費電力210W(ヒーターON時は710W)移動に便利なキャスター付き。ヒーター温風タイプなので、寒い時期でも衣類乾燥が可能。
ツインローターコンプレッサーで低振動。湿度自動調節装置があるので、快適な50~60%の湿度を保ちます。室温が特に高い場合は、強力除湿のカビ防止運転で湿度を下げる。
ハイブリッド式 1日当たりの除湿能力9L 消費電力除湿の場合245W
ワイド送風(165cm)で幅の広い洗濯物に対応できます。雨の日などの湿気の戻りを防ぐカラッとキープ機能。
コンプレッサー式 1日当たりの除湿能力9L 消費電力 250W~260W
室内干しの生乾きを防ぐスポット脱臭。
抗菌・防カビフィルターで雑菌やカビの繁殖を抑えてくれます。人がいる周囲に冷風を贈ってくれるスポット冷風機能。運転を停止している時でも、高濃度プラズマクラスターを放出。
ゼオライト式 1日当たりの除湿能力5.4L 消費電力 280W
ヒーター方式のため消費電力は多いですが、それでも低消費電力で作動します。雨の日の湿気戻りを防ぎます。冬場の結露対策にも使え、年間を通して使用可能です。運転時も静かで、コンパクトです。
海外に行ったとき気温が高い場所でも、湿度が低い地域だとなんだか爽やかな暑さに思うことがありますね。
節電が浸透しているとはいえ、夏場は冷房が効きすぎている場所が多いですよね。
せめて自宅では体に優しい環境でいたいと思います。