子供の頃は、お盆の時期になると、仏壇に、色々なお供え物が並べられて、何を食べようかと、よく狙ってました^^
しかし、お菓子や果物だけでなく、普段、見かけないものも、飾られていて、あれをお供えする意味は何かと、子供心に不思議でした。
意味が分からないままに、時間が過ぎて気付けば、自分で仏壇の飾りする年齢に(;゚Д゚)!
両親のように、キッチリとは難しいですが、すこし簡略化してでも、基本をおさえて飾りつけをしたい!
そこで、お盆に仏壇に飾るお供えの意味を知って、正しくご先祖様を、迎えれるようにまとめました!
お盆に、帰ってくるご先祖様が、喜んでくれるように、まずは、お盆のお供えの基本から見ていきましょう!
お盆のお供えの基本とは?
昔からお盆には、精霊棚(盆棚)と呼ばれる祭壇を、仏壇の前や横に、組んでいました。
精霊棚とは、真菰(まこも)の敷物の上に、位牌やお供えなどを飾って、ご先祖様を迎えるための棚です。しかし、正式な精霊棚を設置するには、場所とかなりの労力を使います。
出来れば、正式な精霊棚を作って、ご先祖さまを迎えたいところですが、実際には、色々と難しいと思います。
住宅事情から、設置する場所がない家庭も多いため、現在では、簡略化してお供えするところが、増えているようです。
正式な棚を設けるのは、難しいけど、簡単な精霊棚だけでも作りたい人に、お供えの基本をご紹介します!
お供えの基本!
五供とは、香・明かり・水・食べ物・花の、五つのお供え物を指しています。
- 香
- 明かり
- 花
- 水
- 食べ物
香は線香などの煙の事で、香りで心と身体を浄化してくれます。
線香の香りは、場所を選ばず隅々まで広がることから、仏様の慈悲の心と言う意味あります。
寺社などに行くと、体の悪いところに、線香の煙をかけますが、あれも浄化をする目的なので、同じ様な意味合いですね。
灯燭やろうそくなどで、ご先祖様を明るく照らします。
また、明かりは、私たちの迷いを仏様の叡智で、解決に導いてくれる意味もあります。
ちなみに、ロウソクを消すときは、息を吹きかけたり手であおいで消すのは、マナー違反になります。
ロウソクを消すときは、ロウソク消しを使うか、ロウソクの芯を挟んで消しましょう。
花は、心美しくのお参りする意味があります。
精霊棚に飾られる花は、盆花と言われ、生花を飾る事が一般的です。
しかし、一部の地域では、金色や銀色の紙で造った造花を、飾るところもあるようです。
特に、決まっている花はなく、故人の好きだった花や、季節の花を飾ります。
ただし、刺のある花・ツルが長い花・香りが強い花は、仏花としては、相応しくないので、ご注意ください。
浄水をお供えします。
地域や宗派によっては、お茶や、専用に用意した水を、お供えするところもあるようです。水道水でも良いですが、お盆の間は、最低でも朝・昼・夜の三回は入れ替えてください。
ちなみに、私の実家では、仏壇にお参りに来た人は、入れ替えるので、一日も何回もかえています。
浄水は、お布施の心を意味しています。
基本は、家の食事と同じ物をお供えします。
炊きたてのご飯を、まず仏壇にお供えする家庭も、多いのではないでしょうか。
白ご飯、オカズ、汁物などを、お皿に入れて、お供えしましょう。
同じ物を食べることで、ご先祖さまとの繋がりを意味します。
と、すこし長くなりましたが、簡単に飾る場合は、基本となる五供を、お供えしましょう。
もう少し、場所と労力に余裕があるならば、次にご紹介する、他のお供えについてを、参考にしてください!
五供以外のお供え物の意味は?
お盆の仏壇に飾りで、ひときわ目を引くのが、きゅうりとナスではないでしょうか!
割り箸が刺さったきゅうりとナスを、知らない振りなんて、できませんね^^
それぞれの意味をご紹介します。
きゅうり
きゅうりは馬を表してます。
ご先祖様が、一刻も早く家に帰って来れるように、足の早い馬にしています。
ちなみに、馬の頭を、仏壇に向かうようにして置いてくださいね。
ナス
ナスは、牛を表しています。
来る時とは逆で、帰りはゆっくりして欲しいので、足の遅い牛を、移動に使う意味があります。
置き方も馬とは、逆向きで、仏壇から出て行くように置きます。
きゅうりやナスの処分
お供えに使ったナスやきゅうりは、食べずに処分します。
昔は、川などに流してましたが、最近は環境保護の観点から、流さないようになりました。
では、どうするかというと、塩ふって、清めた後に、白い紙で包んでゴミ箱に捨ててください。家に庭がある人は、埋めても良いですよ!
きゅうりや、ナスの他には、ハスの葉にお米や切った野菜をのせたものを、見る事があると思います。
これは、水の子と言われるもので、多くのご先祖様に、たくさんのお米や野菜が、行き渡るように、お供えします。
水の子のつくり方は簡単です。
- お米を洗います。
- 人参・きゅうり・ナスを賽の目に切ります。
- お米と切った野菜を混ぜて、水を足します。
- 3で出来上がったものを、ハスの葉にのせて完成です。
ハスの葉が手に入りにくい場合は、芋の葉でもフキの葉でも構いません。
ちなみに、入れる野菜も決まりはないので、好きな野菜を入れましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これだけ、お供えできれば、簡単とは言え、十分に、ご先祖様も喜んでくれると思います^^
大切なのは、お迎えする気持ちなので、できる限りの用意をして、ご先祖様の帰りを待ちましょう!
ちなみに、精霊棚などは、地域や宗派によって、かなりの違いがあります。
本格的に、精霊棚を設けたい人は、お寺さんや、両親に確認してください。