「うちの子、しょっちゅう鼻血を出すの」
「うちも~」
子供の鼻血率って、けっこう高いですよね。
鼻血話は、うちもうちも~って感じで盛り上がるのですが、
「成長と共に、治まってくるよ」とか
「うちの子は、小さい時に焼いてもらったけど、その後も出たよ」とか
なんだか、はっきりとした結論が出ないまま、会話終了~なんてことはありませんか?
うちの子は幼稚園の頃から、鼻血っ子で、「成長と共に収まる」ことを期待していたのですが、高学年に上がった今でも、頻繁に出すので、いろいろと調べた上で、耳鼻科を受診してきました。
鼻血の止血のポイントから耳鼻科受診の目安まで、記事にしていきたいと思います。
まずは、今すぐできる止血方法です!
早速、止血の方法をお話しますね。
- 鼻血を飲まないように、下を向かせて、おじぎのポーズをとらせます。
- 小鼻の柔らかい部分を、できるだけ深く、やや強めにつまみ、鼻を左右に分けている真ん中の壁を「圧迫止血」します。
- そのまま、5分から10分くらい保ちます。
やってはいけないこと!
- 鼻にティッシュを詰めること
- 上を向かせること
- 首の裏をたたくこと
粘膜を傷つけたり、ティッシュを取る時にかさぶたも一緒に取れてしまい、また出血する場合もあるから
血がのどに流れ込み、むせたり、吐いたりしてしまうから
止血の効果がないから
ここからは、止血の間に、続きを読んでもらえたら参考になるかと思います。
子供の鼻血の80パーセントは、鼻の入り口の粘膜に張り巡らされた毛細血管、「キーゼルバッハ部位」というところからの出血です。
もっと細かく言うと、鼻を左右に分けている壁のあたりです。だから、今、ここを強めに押さえて圧迫止血をしているわけなんですね。
そして、そのまま15分経っても止まらない場合は、耳鼻科を受診する必要があります。軽い出血ではなく、動脈からの出血の可能性もあるからです。下を向かせ、小鼻をつまんだ状態で、念のため、相談または受診をしてください。
他にも耳鼻科を受診した方がいいケースがあります。次にお話していきましょう。
耳鼻科の受診の目安は?お子さんの様子をチェックしてみましょう!
お子さんの様子は次のどれに当てはまりますか?
- 上記の止血の方法で比較的すぐに止まる
- 朝、顔や枕などの寝具に血が付いていることがある
→上の程度であれば、特に急を要することはないでしょう。
朝、寝具などに血が付いているのは寝ている間に、鼻をいじっているのかも。ただ、頻繁で気になるような時は、耳鼻科を受診しましょう。
- アレルギー性鼻炎である
- いつも鼻を気にして、いじっている
→鼻炎などの症状がある時には、鼻をかゆがって、ついついいじってしまいます。耳鼻科の診察を受け、適切な治療をしてもらいましょう。
- 上記の止血の方法でも、15分以上経っても止まらない
- 黄色や緑色の粘着質の鼻水も出る
- あざができやすい
→何らかの病気(血液の病気、感染症など)が潜んでいる場合もあります。 早急に受診しましょう。
次に、耳鼻科を受診した場合にどんな処置をするのか、我が子のケースでお話しますね。
鼻血で耳鼻科を受診した場合の診察、処置とは?
先日、我が子が受診した時のやりとりです。
まずは、鼻血の原因はほとんどが鼻いじりだと説明されました。そして、すぐに完全に治すことは難しいとも言われました。なんとなく、そうであろうと思っていたので、納得です。
そして次からが、実際に診察に入ります。
先生がピンセットのようなもので、鼻の穴を広げて、鼻の粘膜の状態を見ます。
広げて…と言っても、無理にグイグイ引っ張るわけではないので、痛くはないですよ(^_^)v
手前だけですからね。
そして、シュシュっと何かを吹き付けました。洗浄だと思われます。これも本人曰く、痛くないそうです。鼻に水!!なんて聞くと、ツーンときそうですが、おそらく生理食塩水のように体内の濃度に近いものなのかも。
その後、再度、ピンセットに持ち替えて、鼻の穴を広げたところ、はい、出ました。鼻血!!
本人はここから、気分が落ちて行ったようですが、私としては、こんなに簡単に鼻血が出ることを、先生にお伝えできてよかったと思いました。
そして、先にご紹介した、止血方法を教わったんです。まさに実習でした。待つこと5~6分。鼻血が完全に止まったことを確認して、軟膏を塗ってもらいました。
調べたところ、ここでなかなか止まらなかったりすると、「鼻腔粘膜焼灼術」というレーザーで焼く処置を取る場合もあるようです。
痛そうに思えますが、焼く前に脱脂綿などに麻酔を含ませて、麻痺させてから行うので、痛くないんだそうです。
話を戻して…処方された軟膏は、「リンデロン VG軟膏0.12%」というステロイドでした。
ステロイドは強い薬だから、なるべくなら使いたくないな~、と以前は思っていましたが、眼、体、鼻と最近では大変お世話になっています。今や、ステロイドで一気に治して、長期間使い続けなきゃいいんだ!って、すっかり考えが変わりましたね。
そしてその後、アレルギーが原因かもしれないとも言われました。
一度、検査をした方がいいと提案されたので、私的には、今ぜひ!!と思ったのですが、「採血するので、本人が納得してからの方がいいですよ」と、親切にもアドバイスしてくれたおかげで、本人、断固拒否…
次回以降に持ち越されてしまいました(;´Д`)
実際、花粉症や、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎による鼻の違和感から、鼻いじりをするケースが多いんだそうです。
その為、かゆみを抑えたり、アレルギーを抑える飲み薬も処方されました。「アレロックOD錠 5mg」というものです。
今は、この飲み薬と軟膏を朝晩2回、使っています。
その効果のほどは?
我が子にはよく効いています!!
1週間が経ちましたが、鼻血が出たのは、薬を忘れた時に1回だけです。それまでは1日2回も出していましたから、効果あり!と言っていいですよね。
やっぱり受診してよかったな~と改めて実感しています。そして、2週間分の飲み薬がなくなったら、経過報告の為に、再度、受診するつもりです。
まとめ
子供の鼻血は、耳鼻科?小児科?と思いがちですが、副鼻腔炎かアレルギー性鼻炎か、となった場合に、やっぱり耳鼻科の先生でないと判断できないですから、私は、耳鼻科の受診をおすすめします!
鼻血って見た目が派手なので、学校などでは騒ぎになりやすくて、出しやすい子は気にしますよね。
頻繁に出るなど気になる鼻血は、ぜひ一度、医師に相談してみてくださいね。