暖かい季節から、暑い季節までを、屋外で頑張ってきれいな花を咲かせてくれた、おうちのバラです。
春には春の剪定を行い、夏には夏の剪定を行い、マルチを敷き、水やりにも気を付け、愛情を注いでいきました。そのかわいいバラを労う、秋口のお手入れについてご紹介します。
日本は縦に長い島国なので、地域によって同じ時期でも気候に差があります。
今回は、関東地方の9月中旬~10月上旬とします。また、バラについては比較的一般的な、下記の4品種について、ご紹介します。
- ハイブリットティー
大輪の花(花径10~15cm)が咲く、もっとも一般的な「バラ!」のイメージの品種。花の大きさと共に、香りも強い。気候などの条件が揃えば、1年中花芽をつけるため人気。(四季咲き性)
- フロリバンダ
ハイブリットティーに比べると花径は小さいものの、複数の花が房のように、まとまって咲くので、また違う魅力を持つ品種。これも四季咲き性。
全体的にコンパクトなサイズなので、鉢植えや花壇でも楽しめる。
- つるバラ
3Dな空間を感じて、立体的な配置を楽しむつるバラ。伸びた分だけ、花芽をたくさんつけて、たくさんの花を咲かせる。
- ミニバラ
小さめの花(花径2~5cm)を咲かせる。これもコンパクトなので、ベランダでの鉢植え栽培におすすめ。花もちがよい。
これはどう見ても、つるバラ。
台風に備える!
台風対策です。これは品種に関係なく、台風大国日本で栽培されている植物ならば、須らく避けては通れない道です。
強い雨風に大きく揺さぶられないよう、全体的にカバーします。露地植えは、よしずを巻いたり、支柱を使ってポリやナイロンを巻いて、補強しましょう。
ハイブリットティー
- 剪枝・剪定
- 消毒
- 施肥
- 露地植え:剪定が終了したら、即効性の化成肥料を片手で一握りくらいを降る。
- 鉢植え:花が終わった後に、1回リン・カリ分の多い液体肥料を差す。秋の花が咲いてきたら、10月中旬くらいで打ち切る。
- 灌水
- 露地植え:天気がよく、表面の土が乾いたら、たっぷりと湿るくらいに水やりをする。
- 鉢植え:表面の土が乾いたら、湿るくらいたくさん水やりをする。気温が下がってきたら、若干乾いてる程度に。乾かし過ぎると虫(ネマトーダ)が発生するので注意。
樹高の下から3分の2を残すように、上から枝を切る。夏以降に伸びた枝をやや残して、切るイメージ。
切りたい個所に、新しい芽が出ている場合は、その新しい芽は残す。切り残った枝には、葉っぱが10枚程度残っているのが理想。
台風後や、暑さが収まってきたころは、うどん粉病や黒点病も発生するので、予防薬や消毒が必要。
剪定後は、特に菌が入りやすいので注意。
フロリバンダ
- 剪枝・剪定
- 消毒
- 施肥
- 露地植え:剪定が終了したら、即効性の化成肥料を片手で一握りくらいを降る。
- 鉢植え:花が終わった後に、1回リン・カリ分の多い液体肥料を差す。秋の花が咲いてきたら、10月中旬くらいで打ち切る。
- 灌水
- 露地植え:天気がよく、表面の土が乾いたら、たっぷりと湿るくらいに水やりをする。
- 鉢植え:表面の土が乾いたら、湿るくらいたくさん水やりをする。気温が下がってきたら、若干乾いてる程度に。乾かし過ぎると虫(ネマトーダ)が発生するので注意。
基本は、ハイブリッドティーと同じ。
夏以降そんなに伸びていない場合は、咲き終わった花を摘むくらいで終了しても可。
台風後や暑さが収まってきたころは、うどん粉病や黒点病も発生するので、予防薬や消毒が必要。
剪定後は、特に菌が入りやすいので注意。
基本はハイブリッドティーを同じ。
基本はハイブリッドティーを同じ。
つるバラ
- 剪枝・剪定
- 消毒
- 施肥
- 灌水
秋の剪定は、しなくてもよい。
台風後や暑さが収まってきたころは、うどん粉病や黒点病も発生するので、予防薬や消毒が必要。
秋の花が咲いてきたら、10月中旬くらいで打ち切る。
根腐れに注意しながら、水やりをする。
ミニバラ
- 剪枝・剪定
- 消毒
- 施肥:
秋の花が咲いてきたら、10月中旬くらいで打ち切る。 - 灌水
枯れた枝を切る。それ以外は大きく切らない。
台風後や暑さが収まってきたころは、うどん粉病や黒点病も発生するので、予防薬や消毒が必要。
根腐れに注意しながら、水やりをする。
まとめ
いかがでしたか。
園芸は、子育てのようにに手間がかかる趣味ですが、成功した時の喜びは、何物にも代えがたいものがあります。
これで今年も、大事なバラと楽しく過ごせそうです。